インドネシアのコーヒー史

長い歴史を持つインドネシアのコーヒー

インドネシアは世界第4位のコーヒー生産国です。
1位ブラジル、2位ベトナム、3位コロンビア、4位インドネシアという順番です。

インドネシアは赤道北緯25度南緯25度のコーヒーベルト内に位置していて、
コーヒーの理想的な生育に必要な標高1000メートル以上の高地があり、多くの産地があります。

インドネシアコーヒーの始まりはオランダ植民地時代の1700年前後になります。
当時、コーヒーの木がオランダ人の手によって持ち込まれたことにより広まりました。
コーヒー原産国のエチオピア、古くから栽培を行っていたアラブ諸国に次ぐ歴史をほこり、
今のコーヒー生産上位3か国よりも長い歴史があるのです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Coffee_production_in_Indonesia

ただ、最初に持ち込まれた種は洪水のせいで枯れてしまいました。
その後、2回目に持ち込まれた種が育ち、有名な東インド会社によるヨーロッパへの輸出が始まりました。
その後、徐々にジャワ島からスマトラ島、バリ島、スラウェシ島、フローレス島、ティモールへと
栽培地域が広がり、コーヒー産地が拡大しました。

順調だったコーヒー生産ですが、1876年にサビ病というコーヒーの木特有の病気がインドネシアで蔓延し、
多くのアラビカ種のコーヒーの木が枯れました。その後、サビ病に強いロブスタ種の栽培が広まります。
その結果、現在は25%がアラビカ種で、65%がロブスタ種という割合で生産されています。
ロブスタ種は苦みが強くアラビカ種に比べて味が落ちるとされています。
現在のスペシャリティーコーヒーはほぼ全てアラビカ種です。

インドネシアコーヒーの特徴ですが、アラビカ種は酸味が弱くボディが強いため、
酸味の強い中南米系のコーヒーとブレンドされることが多いです。

コーヒー生産は輸出中心でしたが、最近は経済発展により国内のコーヒー需要も上がっており
2010年に19万トンだったのが、2015年には35万トンと倍近くに増えています。

国内消費の増加に伴い、インドネシアのカフェも増え、中にはインドネシア産のコーヒーにこだわった
お店も増えるなど、インドネシアのコーヒー文化は今大きく発展している所です。
スペシャルティコーヒーの波はインドネシアにも来ているのです。

このブログでは、最近のインドネシアのカフェ事情やコーヒー事情についても紹介していきます。

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